【研修旅行】沖縄やんばる
2023/09/16
こんにちは、ユイナです。
7月15日~18日、宿は4日間の初夏休暇をとっていました。
その間、神先さん家族、隅田さん家族と一緒に「南溟森室」という沖縄本島北部、国頭郡にある宿に研修旅行に行かせていただきました。
すこし時間が経っていますが、旅行のレポートをしようと思います。
きっかけとなったのは、隅田さんのお知合いで、南溟森室に携わっている観光庁の星さんという方が今年の3月にWEEKに泊まりに来てくださったこと。
神先さんと星さんが「滞在型観光」について話していた中で、沖縄に地元の人たちが地域に観光が還元される仕組みを作っている宿があると紹介してもらったそうで、WEEKを通じた神山の滞在を考えるにあたっての勉強にと沖縄に実際に行ってきました。
南溟森室は、やんばるの2つの集落で合計4つの一棟貸しの宿をされています。
特徴的なのは、シェルパ(語源:エベレスト登山の案内人をする現地住人)といって滞在の集落散策やガイドツアー、体験などのコーディネートと案内をしてくれるスタッフがついてくれること。
詳しくは、上のリンクからぜひチェックしてみてください。
私にとっては知り合いを尋ねて遠方に研修に行くことも、子連れの大人数旅行もこれまでにあまりない経験で、新しい発見の多い刺激的な3日間でした。
「1日目」
徳島⇔沖縄の移動は、まずは、徳島からフェリーで和歌山へ。
早朝のフェリー乗り場は連休中だったからか、近くの駐車場に車を停めることができず、少し離れた場所に車をおき、時間が迫っていたので1Kmラン、とバタバタのスタート。
和歌山からは電車で関西国際空港へ。那覇空港まで飛行機で飛び、那覇からやんばるへはレンタカーで。神先家の子供たちと一緒に遊びながら、片道12時間の楽しくもタフな移動でした。
夕方にフロントのある謝敷集落に着き、そこからチェックインを済ませ、泊まる古民家のある喜如嘉集落へ向かいます。
集落についてはじめに立ち寄ったのが、公民館。
写真がないのですが、石造りの2階建ての大きな建物で1階が机やベンチが置かれたピロティになっていています。
近所の人達が集まって談笑していたり、楽器の演奏をしていたり、昔からあるまちのリビングみたいでとってもいい雰囲気でした。
宿までの道中。担当してくれたシェルパのはやとさんから、集落のお話しを聞きながら泊まる古民家へ。
長時間の移動後でも元気に宿へ走っていく子どもたちの体力に圧倒されました。
私たちが宿泊した「仲門」。
土間のある広い玄関がシックでかっこよかったです。
かまどで薪火を使うので、建物がいぶされて木が深い色になっていくそう。
WEEKもおなじように木造平屋の古民家ですが、また印象が違いました。
到着したのが夜だったので、夕食は星さんや宿のスタッフ、他の視察に来ていた方たちと一緒に近くのお店へ。
「2日目」
朝食は宿のキッチンでみんなで作って食べるように用意されていました。
地元のおかあさんの料理で、おかずは下準備をしたものを持ってきてくれます。
メニューは、にんじんしりしり、ゴーヤーの肉詰め、へちま、沖縄のお魚料理など。
宿のキッチンで仕上げの調理をします。
お米は、はやとさんが土間のかまどでこだわりの美味しい加減に炊き上げてくれました。
朝から丁寧に炊き上げられたごはんはとっても美味しく贅沢でした。
地のものを使った食事をみんなで作って食べる朝は、ここならではの体験が詰まっていて非日常ながらも、誰かの家にお邪魔しているような心地いい時間でした。
この日は午前に周辺の案内をしてもらい、午後はやんばるの森のネイチャーガイドツアー。
案内していただいた場所は、地域の伝統的な産業の「芭蕉布会館」や、滞在中の夕食でも飲んでいた泡盛の酒造「やんばる酒造」、やちむんなどの地域に関連する商品を売っている廃校のショップなど。
糸芭蕉の木は、宿のすぐ前にも畑があり、なんとなく目についていましたが、芭蕉布会館を案内してもらったことで集落のくらしの一部なんだと知れたような気がします。
ネイチャーガイドツアーは、個人的には自然のなかで遊ぶのが好きなので、旅程を見たときから楽しみにしていました!
やんばるの森には覚えきれないほどのたくさんの、見たことのない固有種の生き物、植物がおりました。
その中でも特に注目を集めていた木登りトカゲ。
指を口のところに持っていくとカプカプと指を噛んでいて、愛らしい見た目も相まって、なんだか森の友達を紹介してくれているみたいでした。
川の中もひざ丈くらいまで浸かりながら歩いている途中、拾った赤い泥岩石は、こすると泥が絵の具のように溶けだし、泥パックのようになりました。
自然の中にアートな遊びを発見して、ワクワク、石をひたすらこすっていました。
森の知らない生き物や植物、遊び方に出会い、知的好奇心が満たされる一方、このような地域にとっての問題も聞き、観光で楽しませてもらう時のマナーや、じゃあ自分の身近な地域にある自然ってどうなんだろうと考えさせられました。
途中でどしゃぶりの雨に打たれる森のなからしいハプニングもあり、存分に自然を体感しつつ、地域を自然という切り口で見ることができ、興味深くおもしろいツアーでした。
夕食は宿でBBQ。
外でも室内でも、好きな場所でお話ししながら夕食を食べました。
「3日目(最終日)」
最終日の朝食は冷凍庫に予め置いてくださっているものを自分たちで。
これもまた写真を撮りそこねているのですが、手作りトーストとパイナップルなどのフルーツスムージーでした。
滞在中はコンテンツが盛り沢山でタイトな時間で動いていたので、好きなタイミングで朝食を用意して食べることができるものとてもよかったです。
その後は、チェックアウトの際に少しだけ、今回宿泊していないほかの2つの棟とフロントがある謝敷集落を案内してもらいました。
自動車が進入できないほど狭い道幅のフクギの並木道が残っていて、私たちが泊まっていた集落とはまた違った生活の様子を感じる場所でした。
最後はまた12時間の道のりを徳島に帰り着きました。
旅程のコーディネートと案内もしてくれることもあり、宿のスタッフとの距離間は近く、やんばるをいろんな角度で体験し、聞き、感じられる時間でした。ほかの場所を知ることで、WEEKや神山がどんな場所なのか、来てくれたお客さんとどんなふうに接するといいだろうかと、少し客観的に見えたようにも思います。
長時間の移動は想像していたよりもハードで、時間にあまり余裕がなかったり、遠方から来てくれる方たちはこんな感じなのかなと、宿に来てくださるお客さんの気持ちになれました。
また、神先さん、隅田さん家族と行くはじめての視察でしたが、自分たちのペースで動ける大人だけの旅行とは時間の流れが違っていて、こんなにも体力がいるのか!!とか、でも子どもたちがいるからこその雰囲気もあって、それもまた新しい発見でした。
この夏は私たちが外に出る機会も多く、9月には神先さん、美波ちゃん、宿のHPを作ってくれたWEEKのファミリー安藤さんと行く丹波篠山研修旅行にも行ってきました。
次は、丹波篠山はどんな旅になったのかみんなの感想をレポートします。
神先さんは全部の旅をまとめた総集編を書くそうです。
研修シリーズ、続編もお楽しみに!
9/16 中野
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