
【WEEKインターン】つながりとはなにか。
2025/11/11
みなさんはじめまして、花谷と申します。
10月末から10日間、WEEK神山でインターンとしてお世話になりました。
私がWEEKを知ったきっかけは、「宿業に興味がある」という単純な興味から始まりました。
将来、人の記憶に残る宿を開きたいという夢があります。
妻の実家が徳島ということもあって、いろいろ調べているうちにWEEK神山を見つけました。
とりあえず一度、町を訪れてどんな場所なのか知るために泊まってみることにしました。
そこでは、先にインターンに来られていた方や地域医療に従事されている方々、神山町のまちづくりに初期から携わっている方にお会いする機会があり、想像していた何倍も充実した滞在となりました。
家に帰り神山を振り返っていると、「神山町のつながりはなんかいいな」と感じました。でも何が良いと感じたのか?つながりとはなんなのか?そんな疑問が生まれそのヒントを得たいと思いインターンへの参加を決めました。

インターン中の仕事内容は大きく分けて、部屋の清掃、食事(朝・夕)の準備と片付けでした。
客室に入ってくる日の光や聴こえてくる川の音が心地よく、清掃業務も清々しい気持ちで行えました。
母屋で提供される料理は色鮮やかでどれも美味しそうなものばかりでした。賄いでいただいた時はにやけてくるほど美味しく、どうやって作ったのかつい気になりました。

初日と2日目は文房具で知られるコクヨさんが研修で来られており、2日目の夜は資源の循環をテーマに神山町の親子を対象にワークショップをされていました。
私も食事準備の手伝いをしながら内容を聞いていました。1年間で使用できる限りある資源を、日本はこの夏には使い切っているそうです。私を含め会場にいた人は衝撃を受けていたと思います。ワークショップでは消耗品であるノートを再資源化するために、どうやったらより多くの使用済ノートを集められるか?をグループごとに考えるというもの。子供たちは意見を出し合い作戦会議をしていました。ノートを題材にすることで、より身近にリサイクルや資源の再活用の重要性を改めて考えさせられました。また参加した方々の意識や活動から周囲の人々、次世代へとつながっていくのだろうとも感じました。

4日目には訪問診療をされているおうち診療所が一周年の活動報告を行うということで、参加させていただきました。おうち診療所は神山の人がその人らしく、住み慣れた地域で暮らしていけるよう支援しておられます。実は私、元理学療法士ということもあり、とても興味深い内容で今回のテーマである「つながり」に関して大きなヒントを得られたように感じます。医療者と患者の関係だけでなく、家族や近所の人とのつながり、医療者としてだけではなく地域の人としてのつながりがあるからこそ、患者の主体性を大切にできているのだと思います。また、その主体性をも本人が表出できなくなった場合、以前からの周囲とのつながりがなければ、どういう最期を迎えるかの選択肢も無くなります。つながるということは自分らしく生きるための土台として必要不可欠なものだと気づきました。

また、インターン終盤で神先さんと話す機会があり、繋がる人が誰であるかが重要であると教えてくださいました。さらには表面的または依存的な関係ではなく、それぞれが自立しているとより強固なものになり、より良い関係を築いたり社会に貢献できたりすると学びました。
インターン中盤にはアーティストインレジデンスの慰労会?が行われており、たくさんの人が集まるということで参加させていただきました。多様な価値観や人生観をもった方がおられ、その人たちに触れて少し視野が広がったように感じます。神山ではゆっくりした時間が流れているようで、一人ひとりが自分の軸をもって地域のことを考えている。そういった方々がつながることで町や文化が守られているのだと思いました。
また、町を探索しているとすれ違うたびに多くの人が挨拶をしてくれます。神山は日常の中で人の温かさに触れることができる、素敵な町だとあらためて感じました。

最終日、お世話になったおうち診療所にも挨拶をしに向かいましたが、土曜日ということでスタッフの方はいらっしゃいませんでした。代わりに地域の方がしめ縄ワークショップをされており、小学生の女の子に作り方を教えてもらいました。
最後まで楽しい体験をありがとうございました!

つながりについて、正解が出せたわけではありませんが、この期間でさまざまなことを学び考えることができました。
受け入れてくださったWEEK神山の方々、インターンで関わった全ての方々、貴重な経験をありがとうございました。
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