【石積みWEEK】緊急石積みレスキュー
2023/09/08
みなさん、こんにちは。
少し前のことになりますが、5,6月に部分的に崩れた石積みの修復を行った際の報告をします。
まずは5月の修復から。
以前より石の角度が気になっていた場所で、5月中旬の大雨の際に崩れました。僕(神先)は当日いなかったのですが、朝、宿のスタッフより報告があり、ケイタ君に詳しい状況を見に行ってもらい、石積み学校の金子君と連絡を取りながら日程調整し、なんと1週間後には修復というスピード感のあるレスキューが行われました。
・連絡があった際の写真、この下の2段の石積みはもともと崩れていて(石積みWEEK2021,2022で修復済み)、このラインで水の流れがあったのだろうと推測されます。土の中の水の流れを意識させられました。
・1週間後に工事スタート。ちょうど宿のHPの撮影予定日で、3日間宿を休む予定だったのでタイミングが良かったです。金子君、佐藤君、久保先生、阿南さんとレスキューチームが集まってくださり、2日半でスムーズに修復されていきました。
・事前に佐藤君が現場を整えてくれていたのでスムーズに作業がスタートしました。置き石もロックンロールプロジェクト(※石の循環を生む試み『ロックンロールプロジェクト』)で集めた石で十分足りました。
・ぐり石は量が必要だったので、金子君に手配してもらいました。とてもいい方々が届けてくれました。
・土の中の石を集める
・みんなでご飯タイム
・どんどんと積みあがっていきます。下の2段を修復してあったので崩れた石もすぐ使えました。やっててよかったと胸をなでおろしていました。
・ラストスパート
・土で埋めて完成です
・修復した箇所の両側も崩れてもおかしくないとのことで、つられて崩れないように積み切りを作ったそうです。いろんな技法がありますね。
続いて6月の修復の様子。
・大きな石が4つくらい下に落ちていて、ぼこっと穴が開いたところがあり、仮で石を詰めていたと箇所の修復です。(※画像の中央上分部)
・石を落としていきます。危険な作業のため金子君自らやっています。
・佐藤君は上からぐり石や置き石を下ろしてくれていました。
・木の根の関係で石が押し出されたのか、なぜボコッと石が落ちたかの明確な原因は分かりませんでした。
・シュロのモッコを水につけ柔らかくしている絵。これと滑車を使い大きな石を持ち上げます。
・今回は床掘はせずに、石を積んでいきます。
・木の根に巻き込まれた石がとれず、苦戦中。
・上まで積み上げ
・土をかぶせて完了です。
・約1日半で完了!
・6月は金子君、いっくん、久保先生、佐藤君に積んでもらいました。皆さんありがとうございました。
・川への下る階段の一部が崩れていたので、佐藤君がパパっとモルタルで補修してくれました。
というわけで、5,6月は毎月石積みWEEKをやっていたような期間でした。今年からロックンロールプロジェクトがスタートし、石のストックをしていた矢先、まさか最初の大掛かりな現場が自身の宿だったとは、、、という結果でしたが、今までやってきた積み上げで緊急の場合でも石積みチームができ対応できたことは大きな成果だなと思います。皆さんありがとうございました。
2023.9.8 神先
- カテゴリー: