WEEK神山|新しい「いつも」に出逢う

【WEEKインターン】神山滞在を終えて

2022/11/28

初めまして。神奈川県から来ました大学生の「海(うみ)」と言います。

11/6から11/17までWEEK神山でインターンをしながら神山町に滞在させて頂きました。
滞在中お会いした皆様、本当にありがとうございました。神山での滞在を振り返って最初に思うことはとにかく毎日楽しかったです!

僕が神山に行きたいと思うきっかけをくれたのは妹で、妹は今「高校生の寮あゆハウス」に住み、城西高校神山分校に通い、神山の方々と関わりながら毎日過ごしており、その様子を日々家族に教えてくれます。自分の高校時代には経験できなかった様々な事に取り組んでいる妹の話を聞くと自分もこの環境に行ってみたい、学校と暮らしの両方で学びの機会を作る町の大人達にお話を聞いてみたいという思いが芽生え、WEEKでインターンを募集しているのを知りすぐに応募させて頂きました。

神先さんとの話し合いで神山に訪れる人達をおもてなしするWEEKのお仕事を知りたい、教育に携わる方々とお話をしてみたいという思いを伝えさせて頂き、どちらも実現できるよう考えて下さいました。

午前中はWEEKのお仕事→午後は自由時間、町の方と関わる時間
基本的にはこようなスケジュールで動けるようにしてくださいました。
WEEKでのお仕事は清掃や食材の準備、食事の配膳などを経験させて頂きましたが客室清掃がメインでした。

チェックアウトが終わり清掃が始まる時間の客室は川側の大きな窓から太陽の光をたくさん取り込んでポカポカしており、作業を始めると暑く感じるほどで全ての部屋の水回りの水滴や水垢を残らぬようしっかりと拭き取る、タオル補助やベッドメイキングをする作業は本当に大変で、WEEKでの快適な滞在にはお客様に関わる事のない裏方の仕事も繋がっているのだと感じ、やりがいを持って取り組むことが出来ました。午前中の仕事が終わるとまかないを頂ける時があり、野菜中心のおかずが本当に美味しくて疲れも吹っ飛び毎回幸せでした(笑)

夜のWEEKでは交流会が行われる時があり、お手伝い中に参加者の方とお話しができたり神先さんに紹介していただけたりとWEEKにいるだけでも出会いが生まれるのはすごい循環が出来ているのだなと感じました。

午後に行っていた町の方にお話を伺う、というのは初日に神先さんが3人の方を教えて下さりあとは自分で連絡やスケジュール調整をして、他の過ごし方は自分の好きなように過ごしていい、というような感じでした。

自分がやりたいことを否定や肯定するのではなく実現できるように一緒に考えて背中を押してくれる雰囲気がとても嬉しく、このような大人達に囲まれて生活している妹や子ども達がのびのびとやりたい事に挑戦できる理由が少しわかったような気がしました。

神先さんが初日に繋げて下さった3人の方は「高校生の寮あゆハウス」のハウスマスターをされているまささん、教育コーディネーターの秋山さん、つなぐ公社の梅田さんでした。

まささんにはあゆハウスやハウスマスターというお仕事について、秋山さんには授業を行っている神山創造学やあゆハウスのモデルになった「暮らしの学校だいだらぼっち」のお話、梅田さんには神山町についてや行政と民間の中間として位置するつなぐ公社がどのような活動をしているかなど聞かせて頂き、教育という共通部分がありながら子ども達との関わり方は様々で、異なる角度からのお話やお仕事を知る事ができ面白かったです。

また、3人ともお話をする中で「この人と会ったら良いと思う」と新しい繋がりを作って下さり、神山滞在中はその繋がりがどんどん広がっていきました。
時にはお話だけでなく実際にあゆハウスで一緒にご飯を作って食べたり小学校のお芋掘りや森の学校みっけにボランティアとして参加させてもらったり体験までさせてもらえて本当に楽しく、学べる事もたくさんありました。

例としてあゆハウスでは高校生たちで生活を作りますが、朝ごはんや夜ごはん作りはもちろんの事、買うものの確認や発注、ゴミ出しも自分たちで行います。
生活する中で何か思う事があれば夜に行われる話し合いの時間でみんなに共有し、考え解決しますがここでは多数決という決め方はしません。
0か100ではなく中間を作ってみたり、上級生が誘導してあげたり、とりあえず実践してみるなど話し合いで解決策を見つけ出し、皆が納得するカタチを作っていきます。
大人であるハウスマスターが意見をする事もありますが話し合いの場では皆同じ一票の意見なので納得できなければ子ども達に受け入れられない場面もあり、自分たちで暮らしを作るという高校生の気持ちを間近で感じる事ができました。

実際の空気感や細かなルール、本人達とのコミュニケーションは現場に行かないと味わう事ができなかったので貴重な時間だったと感じています。
お芋掘りは支援級の子ども達と、森の学校みっけは小学校とバランスを取りながら来ている子達と過ごす事ができてどちらの時間もあっという間に過ぎてしまいました。
また神山に伺う際には遊びに行きたいです。

実際に神山町に滞在してみて毎日人との関わりが濃く、1時間のお話でもそれ以上の時間に感じるほどの満足感があり、小学生や高校生、大人の方関係なく出会う全ての人から新しい世界を教えてもらえました。
教育、農業、食事、グルテンフリーのお菓子作り、すだち、将来の事、関わる事のできた皆さんが自分の芯になるものを持っていてキラキラしていてカッコよく、面白く、温かかったです。
自分1人で全てを達成しようとするのではなく、自分が出来ないことを得意とする人が町にいて、頼る事ができ、その雰囲気が町全体の人を繋げて今の神山町の人脈は作られているんだなと思いました。

神先さん、まおさん、ゆいなさん、森本さん、平岡さん、みなみさん、えみさん、まささん、秋山さん、竜二さん、しほさん、梅田さん、樋口さん、ナムさん、小山みなみさん、ひでおさん、みおさん初め森の学校みっけの皆さま、にこ、鈴木さんやあゆハウスのみんな、その他出会った皆さま…
またお会いできる事を楽しみにしています。本当にありがとうございました。

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