WEEK神山|新しい「いつも」に出逢う

石積みWEEKを終えて【後編】

2021/02/10

みなさんこんにちは。

今回は石積みWEEKを終えて【後編】です。

後半3日間は、宿泊棟の際。崩れた石積みの土の上に雑草が生い茂り、根が張って大変なことになっているところです。全体的に直す幅が広いので、今回はその一部分を修復することになりました。残りは来年以降で直す予定。

また後半は石積みWS半日コースという試みで、午前中石積み、午後はワークということで参加者を募り開催ました。

まずは石積みの解体。石や土を避け、根は取っていきます。この現場はグリ石が少なく(前半の現場も同様)土が崩れやすかったです。

掘った土は最後に上にかぶせるので、この時点で上にためていきます。下から上へ、なかなか腰にくる作業が続きます。

この現場では置き石やグリ石が少ないかもという不安があったので、前段階で石たちを集めていました。

全体像が見えてきました。こうして見ても根が多いですね。土も崩れやすいです。

お昼はカレーです。後半3日間は日替わりカレーを用意しました。

後半は宿を通常営業しながらの作業だったので、手早くできる昼食です。

今回の石積みは高さが緩やかに下がり、横の線は広がっていくので、こうして杭を打ちひもで平衡を取って調整しながら積んでいきます。

高さがあるので石積み足場も登場。

きれいに積みあがっていきます。

グリ石をしっかりたっぷりと詰めます。

最後に上の土を敷き詰めて完成!!見違えるスペースになりました。こんなに空間があったのかという驚きと、早速何のスペースに使おうかといろいろ想像してました。

今回は角と接するので、端の石の組み方や来年以降にやる石積みとのつなぎ目をどうするのかなど、いろいろと学べました。やればやるほど深みにはまりそうです。。。

こんなに短期間で2箇所の修復ができるなんて、予定通りかもしれないですが、こうして完成したことに未だに現実感がないです。数日に1回は現場を見て噛みしめています。

という感じで、今年初開催の石積みWEEKは無事に終了。想像以上に得るものが多くまた楽しい時間になりました。石積み学校の金子さんはもちろん、アシスタント的役割の伊藤君、佐藤君という経験者がいたので短期間でも広範囲できたということもあります。参加していただいた方も含め、大変お世話になりました。ありがとうございました。

WEEKは対岸から見ると段々畑が4段あってその上に建ってます。ただ、ところどころ崩れかかっていて、危険な箇所もあり(建物は大丈夫です)ずっと何とかしたいなと思っていました。そこでグリーンバレーの伊藤君や佐藤君に相談して、金子さんにも見に来てもらい石積み学校で直していこうかとなり、今回に至ります。

これから5年くらいかけて全体を修復していく予定で、年を追うごとに景観が整備されていくと思うと、とてもワクワクします。また修復することで、作業道や人が通る道が整備され、また修復された現場にも人を案内したりするので、細かなところに人の手が入る機会が多くなり、良い循環がおきます。

人の手が入り、周辺の環境が整備され、土地や建物の価値を上げていくことは、この地で宿をやっていく上では必須で、常の課題ともいえます。神山では岳人の森(四国山岳植物園 岳人の森 (gakujin-no-mori.net))やコットンフィールド(コットンフィールドキャンプ場 | 心を満たす山と川と温泉と (cottonfield.jp))などがそういったことをやりながら世界観をつくっていて、WEEK神山も彼らのように時間をかけ、腰を据えて手を加えていきたいです。自分の感性を磨き、身体を使っていろんな方々と協業していきながら、今後もこのような取り組みを続けていきたいと思っています。

最後に来年予定している現場。段々畑2段目です、大きな石も多くなかなか大変そう。金子さん、伊藤君、佐藤君、来年のスケジュール押さえといてくださいね。

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