WEEK神山|新しい「いつも」に出逢う

【取り組み】小さな流域水槽ネットワークについて

2025/06/11

みなさん、こんにちは。
新しい宿の取り組みとして、小さな流域水槽ネットワークという試みを始めました。今回はその紹介記事です。

宿は、リバーサイドホテルとしての側面を持っていて、これまで川の取り組みをいくつか行ってきました。
川に降りるための道淵にある石積みの修繕ができてきたことがきっかけで、安全に川に降りれるようになり、そこから川に注目するようになりました。過去の記事とともに軽く振り返ります。

〇以前は牟岐WEEKというイベントで、その期間だけ海の生物を大型の水槽で飼っていました。 
タッチングプールであわびの投げ輪をしたり

生簀のあるレストランみたいに、食べる魚を展示したりしてました。

〇その後、2022年から鮎喰川の川づくりに入っていきます。
【新しいこと②】川づくりもはじめました。

【川づくり】小さな自然再生 in 鮎喰川

【川づくり】生態調査と川床磨き

【川づくりWEEK】9/14~18川づくりWEEK

【川づくり】小さな自然再生② in 鮎喰川

【川づくり】川づくりWEEK2022を終えて

この2022年が、宿の川づくり元年です。神山で20年以上続けられている森づくりという活動があり、その”川”版ということで「川づくり」という活動をはじめました。想いなどはぜひ記事を読んでもらいたのですが、これからの川との付き合い方を考えていくための活動です。
たまたま【水辺の小さな自然再生】が神山で開催されたタイミングとも重なり、いろんな先生たちや生き物関係の方と繋がることができました。2021年夏にインターン生として来てくれた井上くんと一緒に、宿としての川への関りを強めていった年になりました。そして大きな水槽を3ついただき、川で採れた魚を飼いはじめていきます。

〇2023年
【川づくり】石積みの生態調査

【川づくり】鮎喰川サイクリング

【川づくり】滋賀の川巡りと県立大の授業

お魚サイコロをつくっています

【川づくり】長浜の小さな自然再生と川づくりフォーラムの話

この年は滋賀県立大の瀧先生を便り、滋賀に何度か行く機会がありました。水と暮しが近い滋賀では様々な活動があり、とても刺激になりました。川サミットで自分たちの取り組みを発表することもできて活動の整理もできてよかったです。先生からもたくさんのご縁を頂き、川や生きものの先生たちとの繋がりもできました。お魚サイコロができ、鮎喰川の情報が詰まった川すごろくもできて、いろいろとカタチになったものが多かった年でした。

〇2024年
風景をつくる合宿01 | 考え始める7月|「風景をつくる宿」プロジェクト

昨年は風景という大きなキーワードの中での川へのアプローチを考えていました。宿周辺の環境全体の風景づくりというテーマで、宿以外のメンバーといっしょにあれこれと考えながら合宿をして、どんな風景づくりをしていけばいいのかを探るための調査のような期間でした。

〇2025年

そして今年、いきもの担当の井上くんが宿に加わったことで、川に行く機会が増え、宿で小さな水族館のようなものをつくりはじめました。

これを作ったことで、どのようにそれをいろんな方に見てもらおうかとなった時に、町内のある程度人が出入りする施設に小さな水槽を展示し、まち全体で鮎喰川水域の水族館のようなものがつくれるといいなと思いました(宿の展示スペースも限られるということもあります)
現在、2か所に展示させてもらっています。今後も増やしていく予定。
おうち診療所

めし処萬や山びこ

出来るだけ多くの人の目に触れるところに鮎喰川の水生生物が見れる水槽を設置することで、日常的に川に対する関心を促すことできなと思いました。また、みなさん、昔は川で遊んだ経験があり、水槽の前で今までになかったコミュニケーションが生まれているのもみていて楽しいですし、宿に泊まりに来てくれる方と水槽をきっかけに川の話ができることも新しい光景でわくわくします。

水槽や魚、鮎喰川を通じて拡がり繋がるネットワークに期待するのと同時に、川への関心を高めて、自分事として川につながる何かを持って帰ってもらえたらいいなと思っています。いきもの担当井上くんには隔週の日曜に生き物カフェのようなものを開いてもらう予定です。
宿業と並行しながらなので、どこまでこの活動がやっていけるかは未知数ですが、楽しんでやれたらと思っています。
ぜひ町内で展示している水槽をみに行ってくださいね。

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