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宿のオープンデータ 【2025年10~12月】

2026/05/29

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

WEEK神山の赤石です。

少し間が空いておりますが、今回のデータは2025年10月~12月の3ヶ月間を集計し、記事を書いています。

10月・11月は非常に多くのゲストにお越しいただきました。反して12月は約半分の稼働にとどまりました。シーズンの特性が大きくわかりやすく出た中で、より詳細を深ぼってみました。

 

【過去のデータ】
宿のオープンデータで見る2024年
宿のオープンデータ12月分とこの1年の総括 (2023年)

【2025年のデータ】
宿のオープンデータ【2025年1月~3月】

宿のオープンデータ【2025年4~6月】

宿のオープンデータ【2025年7~9月】

過去の情報についても是非ご覧ください。

 

集計項目は下記の通りです。

①泊数(1泊/2泊/3泊以上/5泊以上)
②滞在目的(観光/仕事/視察・イベント)
③年齢(60代以上/50代/40代/30代/20代/中高生/小学生/未就学児)
④1グループの人数と構成
⑤エリア(北海道・東北地方/関東地方/中部地方/関西地方/四国地方/九州・沖縄地方/海外)
⑥リピート率と繋がり
⑦宿から出たゴミの数
⑧予約経路
⑨予約時期(リードタイム)
⑩稼働率

 

① 泊数

 

大半が1泊利用という傾向は変わらず、連泊利用は年々減少しております。昨年は5泊以上がわずかながら発生しておりましたが、今年は最大でも3泊にとどまり、また連泊される層にも偏りが見え、インバウンドの方がほぼ大半を占めております。その他、企業での合宿研修利用も見受けられましたが、国内個人での連泊は1名、複数問わず、対策が必要と感じております。中には、良い傾向としまして、WEEKだけではなく、別施設に泊まる人もおり、神山町内には連泊しているという動きも確認できております。仕事の場合は、業務内容や量により、また自身の判断ではなく、社内で連泊かどうか決められます。知人を訪ねてくる人も事前にゆっくり過ごすことを決めている方が多いので連泊になりやすい傾向です。観光に来られるけど町の事をよく知らなかったり、立地や距離感を把握できていない人は単泊になりやすいため、より早い段階で、連泊する価値というものが届くような発信元を育てていくことが求められていると分析しております。

 

② 滞在目的

 

結果を見ますと、視察やイベント目的が減少、反して観光目的が倍以上に増加となりました。観光目的という枠組みですが、さらに細かく分類することができ、多様化を日々感じます。そして今回、着目したのはキャッチするチャネルの違いと多さです。Google検索、Googleマップ上での発見、Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、誌面やネットのメディア媒体、TV放送、インフルエンサーの発信、お遍路サイト、口コミ、AI、知人や事業者からの紹介と、WEEK情報がそれぞれに届く販路が多くあり、今もなお拡大していってることが観光の方の来館に繋がっていると捉えることが出来ます。どのチャネルも届くまで、そして宿泊に繋がるまでは時間がかかりますが、数値に現れている分、しっかりと育てていくことが重要と見ております。

 

③ 年齢

 

 

大きな変化は見受けられませんが、10月や11月のお遍路の方の増加に伴い、40代以上が半数を超えております。神山高専のイベントや受験利用にて30代~40代と10代の親子での組み合わせが少しずつ増えているように見え、今後も必然的に伸びてくると捉えております。まだまだ20代の利用も週末以外は少ないところですので、平日で回遊するような流れや仕組みが見えればと考えております。

 

④1グループの人数と構成

3カ月でグループでの宿泊が20件以上あり、5人以上の内訳が増加傾向で、3人利用も含めますと全体の半数に迫っております。ただ特徴的なのは、1グループの人数が多くても基本的に1人1部屋利用という設定が多く、まとまって大部屋でのご利用というのは限られている印象でした。これらの動きから、グループで来られている方はビジネス利用に偏っているということが分かります。1棟貸しやキャンプ場を除いた際、個室で最大6名利用可能な部屋を持っている施設はWEEK以外に無いと思われますので、イメージ定着に向けて、まずはしっかりと継続して稼働させていくところから必要と考えております。

 

⑤エリア(北海道・東北地方/関東地方/中部地方/関西地方/四国地方/九州・沖縄地方/海外)

 

関西と四国エリアが減少し、その分をインバウンドが増加という結果になっております。10月からの3ヶ月間で10名を超えるインバウンド団体は1件のみ、その他はすべて個人から4名程の小グループ利用ということで、神山町への来訪は個人で動く方が多いという傾向でした。このような動きになるのは、単なる宿不足か、もしくは販路不足なのか、引き続き、追究していきたいと思います。

神山町ならではという特徴的な動きに思ったのが、例えば、インバウンドでも国籍に偏りがなく、3カ月の間で18か国の方にご宿泊いただき、また国内も33県の方にご宿泊いただいておりました。エリア毎に流入経路が異なり、利用層の偏りがでてくるという認識でしたが、ここまで幅広く出所が違うというのは初めて見ました。認知という部分では既に広がりやすい状況になっていると考えられます。

 

⑥リピート率と繋がり

10-12月のリピート率は 12%、繋がりは38 %でした。

昨年同時期はリピート率が14%、繋がりが36%とどちらもわずかに減少しておりますが、10月(5%増)と11月(10%増)はそれぞれ稼働が上がっているので、数としては大きな違いはありません。気になったところとしまして、前の3カ月、7-9月のリピート率は6%、繋がりは21%ということで、比較すると倍近くの変化となりました。いわゆる繁忙期は新規層の比率が増加し、リピートや繋がりが減少するという傾向でしたが、今回は異なり、プラスアルファの新規層という結果になりました。既存でご利用いただいているリピートの方、また繋がりの方はそれぞれ来館する時期が毎回ほとんど同じ時期で、この時期が大きくブレることは少ないのかなと見ております。年間を通してそれぞれの時期に分散されており、事業系だと毎年決まった時期に同じ内容の仕事があったり、集まるタイミングがあったり、観光系だと、おすすめする時期やイベントがあったりと、リピートや繋がりの奥にある堅い目的をもう少し知っていく必要があると感じました。

 

⑦宿から出たゴミの数

可燃ゴミ リサプラ ビン ペットボトル
10月 14 (3) 5(3) 3(6) 4(6) 6(8)
11月 9(6) 11(12) 2(0) 7(2) 5(3)
12月 7(5) 4(3) 2(0) 4(0) 3(0)

※ ()内は2024年の値

ゲストの皆様にご理解をいただきながらアメニティ準備を最小限にし、宿泊部屋から必然的に発生するゴミは抑えているつもりですが、結果的に可燃ごみの増加幅は気になる部分です。運営上においても紙媒体管理はまだまだ多く、改善していく必要があります。また客室内に布巾等を設置することで減らせれるゴミもあるのかなとも考えております。

 

⑧予約経路

新規層の増加に伴い、そこに比例して予約フォームからの増加というのを想定しておりましたが、結果は異なりました。大枠において上記項目で分けておりますが、より詳細は細かく、SNSでのDMやメッセージ、近隣の事業者からのご紹介、町内の宿泊同業者からのご紹介も多く見受けられました。同業者だと需要の高い日が同じで、実際のご予約に繋げることが出来ないケースもありましたが、町内での連携の重要度は常々感じます。また、インバウンド向けツアーの受け入れ態勢や内容を少し変更したことにより、こちらも積極的な送客が見られました。昨年比較で小団体は倍近く増加し、その方たちはフォームではなく、お問い合わせから入ることが大半です。予約フォームからが減少するということはネット上において予約しにくいや見にくい、操作しにくいというところを考えるのですが、今回はそういう可能性は低く、客層の変化が関係しているように分析しました。単に間口を広げるのではなく、まずは入ってくる層の分析、さらに層によって何が予約しやすいかの分析は引き続き、実施していきます。

 

⑨予約時期(リードタイム)

宿泊日から1カ月以上前に確定する予約が大半を占め、昨年比較でも増加がさらに顕著に表れております。料金変動がなく、早割やお得なプラン販売があるわけでもないので、どのタイミングで予約をしても変わらないのですが、神山町やWEEKに泊まるという目的意識の高さが見え、はっきりとした需要を感じます。また、お遍路インバウンドが主ですが、1年から2年先の問い合わせも増えてきました。県内外の企業が歩かない高価格帯のお遍路ツアー等を打ち出し始めているので、少しずつですが、新たなイメージが出回っている影響も考えられます。但し、1カ月を切った際の予約数は減少傾向なため、抱えきれていにまま当月を迎えた際リスクのある運営という見方もできます。多くのエリアは1カ月前までの予約数に大きな差はなく、当月の取り込み数で支持されてるホテルなのかどうか差が分かれます。まだまだ宿泊施設が少ない神山町にはこのような傾向はありませんが、多くの人が毎日泊っている町という事実とイメージはまだまだ増えていってほしいところです。

 

⑩稼働率

 

長年、休館日設定が多かった月曜日と火曜日ですが、2024年11月からは休館日を無くし運営しておりました。今回は月曜日と火曜日の伸びがはっきりと見受けることが出来ました。全曜日が空いているというイメージの定着化が順調に進んでいることが伺えます。少し深堀りますと、まず、このシーズンは日曜日からの連泊利用自体はありませんでした。続いて、実際に月曜日と火曜日のご宿泊層を見ますと、個人客も一定数おりましたが、団体(視察)でのご利用も他曜日に比べて多く存在していました。11月を中心に秋シーズンは行政団体の視察・宿泊が多くなりますが、併せて月曜日と火曜日に団体での利用が偏るという新たな傾向も見つけることが出来ました。

 

 

全体稼働が上がっているので、基本的にはどのお部屋も増加しておりますが、グループルームのみ減少傾向も一部見受けられました。視察の方がグループルームをご利用いただくのは少なく、利用層は観光の方に当てはまることが多いのですが、何故か若年層は2名で動く傾向なので、この部分を3名以上に増やしての利用にするためにはどのようにすればよいかを考えたいと思っております。

 

まとめ

今回の10月〜12月のデータでは、単純な宿泊数の増減だけではなく、「どのような目的で神山町を訪れているのか」という動きの変化がより鮮明に見えてきました。

少しAIの力も借りて宿泊動機を大きく分類すると、「回復型」「成長型」「共有型」「記念型」「没入型」という5つの滞在傾向に分けられます。。

下記内容は最近、業界でよく示されている内容でもあります。

 

  • 回復型:癒されたい、休みたい(温泉・自然・静寂)

  • 成長型:学びたい、挑戦したい(体験・ワーケーション)

  • 共有型:誰かと繋がりたい(グループ旅・推し活)

  • 記念型:祝いたい、残したい(記念日・アニバーサリープラン)

  • 没入型:世界観を味わいたい(テーマ宿・文化体験)

 

神山町に当て込むと、

自然の中で静かに過ごしたいという“回復型”、学びや仕事を目的とした“成長型”、誰かと時間を共有する“共有型”、節目を残す“記念型”、そして神山ならではの空気や文化に深く入り込む“没入型”。

今回特に感じたのは、神山町という場所が、単なる観光地ではなく、「何かを体験しに来る場所」として少しずつ認識され始めているという点です。

実際に、観光目的の増加に加え、滞在理由や流入経路も多様化しており、SNSや口コミだけでなく、AI検索やインフルエンサー発信など、新たな接点から神山町を知る方も増えてきました。また、国内外問わず幅広い地域から来訪があり、特定の層だけではない広がりも感じます。

宿泊施設として出来ることには限りがありますが、「どのような人が、どのような目的で、この町に来ているのか」を丁寧に見続けることで、神山町全体の滞在体験を少しずつ理解してきました。

 

5つの滞在傾向全体を、可能な限り1本の事業や施策で囲うことが出来れば、ベストだなと考えながらまとめとさせていただきます。

今後も数字だけを追うのではなく、その背景にある動きや変化を観察しながら、引き続きオープンデータとして発信していきます。

 

 

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