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宿のオープンデータ 【2026年1~3月】と、2025年度の振り返り

2026/08/09

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

WEEK神山の赤石(あかいし)です。

 

今回のデータは2026年1月~3月の集計と、3月までの1年間、2025年度を振り返っています。

年々、傾向が目まぐるしく変わっていく状況ですが、宿泊業としてはもちろん、町全体としてのヒントがないかという観点でデータを見ています。

是非、お時間ある方はご覧ください。

 

【過去のデータ】
宿のオープンデータで見る2024年
宿のオープンデータ12月分とこの1年の総括 (2023年)

【2025年のデータ】
宿のオープンデータ【2025年1月~3月】

宿のオープンデータ【2025年4~6月】

宿のオープンデータ【2025年7~9月】

宿のオープンデータ 【2025年10~12月】

過去の情報についても掲載しております。。

 

 

集計項目は下記の通りです。

①泊数(1泊/2泊/3泊以上/5泊以上)
②滞在目的(観光/仕事/視察・イベント)
③年齢(60代以上/50代/40代/30代/20代/中高生/小学生/未就学児)
④1グループの人数と構成
⑤エリア(北海道・東北地方/関東地方/中部地方/関西地方/四国地方/九州・沖縄地方/海外)
⑥リピート率と繋がり
⑦宿から出たゴミの数
⑧予約経路
⑨予約時期(リードタイム)
⑩稼働率

 

①泊数(1泊/2泊/3泊以上/5泊以上)

あきらかな傾向としまして、1泊利用の方が急激に増加傾向であり、1月から3月という期間に限らず、年間を通して増え、反して連泊利用は年々少なくなっております。時代的にも長期での休みが取りにくかったり、ワーケーションという動きも減少したり、また観光の方は1回の旅行で四国内に2泊や3泊の連泊という動きなので、神山町内での数日留まるという動きには繋がっていない状況です。

今回のデータでは、そもそも1月の3泊以上が発生していないので、冬に連泊していたいただく動きを獲得するのは非常に難しいことなのかなということと、実際に連泊利用の方は、団体での視察の方が多かったので、落ち着いた視察には冬が向いているのかなとも個人的に思いました。

 

②滞在目的(観光/仕事/視察・イベント)

昨年比較で、さらに観光目的が増加して、全体の約半数を占めております。まず、地方の宿泊施設と比較をした際、観光目的の方はシーズンに偏ったり、平日が弱かったりという傾向が一般的ですが、WEEKに関しましては、観光が安定した柱となっております。

視察需要の一部も観光需要への置き換わりが見え、視察や仕事で来た方が、改めてご家族や友人と再訪するという動きも見えました。3つや4つの市場を持っているといってもいいぐらいの構成で、季節変動を受けにくいバランスにはなれているので、後は冬時期の数の増加を追い求める必要があります。

 

③年齢(60代以上/50代/40代/30代/20代/中高生/小学生/未就学児)

 

20代から50代が全体の8割を占めており、いわゆる現役世代のご利用が多いということです。視察や仕事の30代以上、観光の20代とバランスが良いですが、反対に視察や仕事の20代はどう生み出すか、30代以上の観光はどう作り上げるかというところが今回気づいた点ではあります。

2月と3月はお遍路も増えてくる時期なので、この部分の60代以上はさらに伸びしろがあるのであないかと捉えております。提案次第では、泊まっていただく方の年齢もコントロールできるので、それぞれが何を求めて滞在しているのかをさらに分析していきます。

 

④1グループの人数と構成

気になる点としまして、8人以上の団体が22.6%、3人以上で見てみますと半数以上を占め、グループ利用が多く発生しておりました。今回は行政からの依頼で韓国インフルエンサー宿泊が合ったり、韓国にテレビロケがあったりと特需があったものの、1月や2月は団体で支えられていると感じました。シーズンによって、人数構成もはっきりと傾向が分かれてきているため、それぞれの需要に合わせた宿泊・滞在スタイル、サービス部分も少し変化がつけられれば良いのかなと分析しております。

ただ、他の時期も団体需要がそもそもあるのかどうか、あったとしても部屋が空いていない可能性もあり、表には出てこない問い合わせもあることが予想されるので、こちらは引き続き、情報収集していきます。

 

⑤エリア(北海道・東北地方/関東地方/中部地方/関西地方/四国地方/九州・沖縄地方/海外)

 

「四国の近隣需要」+「国内遠方需要」+「海外需要」という3つの層で構成されており、特定の地域だけに依存しない集客構造になっていることが大きな特徴です。

2025年との比較では

  • 関東:34.4% → 35.6%
  • 関西:17.2% → 17.7%
  • 海外:15.6% → 16.6%
  • 四国:13.2% → 10.8%
  • 中国:7.4% → 5.4%
  • 九州・沖縄:4.4% → 6.1%

となっており、近隣・四国圏中心の構成から、関東・関西や海外を含めた遠方からの集客がより強まっていると見ることができます。

反して、四国エリアの減少は気になりますが、早い段階で予約に転換しやすい可能性は四国エリアにあると予想しておりますので、現状のアプローチ方法の見直しと併せて工夫を入れていきたいと思いました。

 

 

 

⑥リピート率と繋がり

1-3月のリピート率は10%、繋がりからのご宿泊は36.8%でした。

新規層は年々増加しておりますので、比例して上記の数値は変動していきますが、それでも10人に1人がリピートしてくれていると考えますと重要な要素の一つと捉えることが出来ます。課題感としましては、若年層のリピートがほとんど発生しておりません。接点を多く持ち、自然や環境が良かったという感想だけで終わらせないようにというのを意識して対応しています。

 

⑦宿から出たゴミの数

可燃ゴミ リサイクルプラ ビン ペットボトル
1月 3(7) 3(6) 1(2) 1(2) 1(1)
2月 3(6) 1(3) 1(1) 2(4) 2(1)
3月 4(12) 2(5) 1(2) 4(4) 2(3)

※( )は昨年の数字

昨年の1〜3月と比較すると、今年は可燃ゴミやリサイクルプラなどを中心に、全体的にゴミの量が減少しました。特に可燃ゴミは、昨年の25個から今年は10個となり、大きく減少しています。リピーターの方や繋がりのある方はWEEKに置いていくごみ量が宿泊の度に少なくなっており、町に滞在するたびにごみへの意識が強くなっていることが分かります。

 

 

⑧予約経路

自社フォームでの予約が昨年より増加し、引き続き、集客の中心となっていることは良い傾向です。一般的にOTAへの依存が大きくなっていく中で、窓口が一本化というのは宿泊施設としては販売のヒントがあるように感じます。その他、送客や紹介は減少しておりますが、自ら検索して公式サイトへたどり着く方が増えた可能性があります。

個別連絡も増加しており、スタッフそれぞれのコミュニティが販路になり、予約に結びついている点もWEEKならではと捉えております。

 

⑨予約時期(リードタイム)

傾向としましては何度も見慣れた数値で、全体の半数以上が1カ月前に確定するというのが大きな特徴です。まさに計画型の宿泊需要が中心ということになります。

但し、1カ月をきってからの予約率は低く、昨年よりさらに減少しているのが非常に気になります。運営面で見た際、直前の動きが少ない時は、人員配置や食事手配や客室管理と計画が立てやすく、安定しやすいというメリットはあるものの、年間での稼働率を考えたとき、直前予約獲得は1番必要なところです。

 

 

⑩稼働率

今回の3ヶ月は月曜日と日曜日に課題感がでており、一般の宿泊施設と同様の傾向になっておりました。神山町ならではの動きとしましては、月によって高稼働曜日が異なるという点です。1月は水曜日、2月は金曜日、3月は土曜日と動いてる曜日が変わっているのは良い点と捉えております。日々、宿泊目的をヒアリングしていく中で、時期や曜日の変更ができる可能性も見受けられます。こちらからの提案やコントロールも少し取り入れ、日程が被らないように、お部屋がなく宿泊が出来ないという事例を減らしていければと思います。

 

 

大きな変化はないものの、ラージルーム(最大3名利用)の減少が気になります。滞在満足度と予約数が比例していないということは、発信の仕方やイメージ定着に課題があるということなので、少し工夫が必要です。町内宿泊施設も様々ある中で、施設や会社の枠をこえて、人数に応じて利用できる部屋一覧が見れるものがあると、さらに分かりやすくなるのかなと思いました。

 

 

・2026年1月~3月のまとめ

1月から3月を振り返ると、冬の閑散期から春の繁忙期へと移っていく中で、年間でも1番変化の激しい3カ月ということが分かりました。

1月は仕事や視察・イベントでの利用が多く、そこから2月、3月と観光での利用が増えていきました。3月には宿泊者数も191人となり、1月の111人から大きく伸びています。

ただ、今回の数字を見ていて面白いのは、「3月になったから人が増えた」という単純な話ではないことです。

予約の入り方、滞在日数、年齢、人数、同行者、来訪地域、滞在目的など、それぞれの数字を重ねてみると、同じ「191人」でも、その中身は一人ひとりかなり違います。

だからこそ、WEEK神山の宿泊実績を「何人泊まったか」だけで評価するのは少しもったいなく、どんな人が、どんな理由で神山を訪れ、その人たちがWEEKをどう利用しているのか。今回の1〜3月のデータは、そのことを改めて考えさせられる結果になりました。

 

 

 

・2025年度の振り返り

最後に2025年度の1年間を特徴的な動きのある項目に着目し、まとめてみました。

補足につきましても資料内に記載しておりますので、是非ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・2025年度まとめ

今回の1月から3月の分析で、個人的には2周目のデータを見ることになりました。

数字は、その時点ではただの結果にしか見えなくても、同じ項目を継続して記録することで、初めて「変化」として見えてきます。

事前予想としまして、同期間であれば、傾向に大きな偏りがないと思っておりましたが、神山町ならではで、たった1年の差でも、数値の変化幅が大きく、当たり前のように特徴が分かれていました。

単純に「観光客が増えた・減った」という話ではなく、いくつもの異なる需要が重なり合って成り立っていることが、改めて見えてきました。

宿泊業のセオリーとしまして、集客することを第一に考えますが、神山町では、単純に「もっと集客する」ことだけでは通用しないということも考えさせられました。

宿泊者数という結果だけを見るのではなく、数字の中にある「まだ動かせる部分」を掘り出していくこと。

外部の影響ではなく、町の内部での影響で予約構成が変わっていくため、町内で常に何が起きているのかというのは知っておく必要があり、関連して発生する宿泊の内訳を拾い、そうした「人の流れ」まで含めてデータを見ながら、WEEK神山の役割を考えていきたいと思います。

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