WEEK神山|新しい「いつも」に出逢う

焼山寺のおこもり法要へ

2023/10/04

こんにちは、亜央唯です。
10月に入り、朝晩一気に涼しくなってきました(寒いくらいの日も)。
お昼間は暑いなという日も多いですが、WEEK宿泊棟の床几(しょうぎ)台にいると、からっとした風が抜けてとても心地良いです。

さて、今年、みなさんはどんな夏を過ごされましたか?
8月の終わり、神先さん、ゆいなちゃんと、ゲストのみなさんをお連れして、四国八十八ヶ所の第12番札所焼山寺(しょうさんじ)の「おこもり法要」とよばれる夏祭りに行ってきました。
焼山寺で花火が上がると前から聞いていたので、「仕事終わりに見られるかなぁ」と思っていたら、「今日はテイクアウト用の晩ご飯を作って焼山寺に行くよ」とのこと。
少し雨が心配でしたが、おかずを準備し、どんどん容器に詰めて準備完了。それぞれの車にゲストの方を乗せて焼山寺まで、どんどん山道を登っていきます。

WEEKから焼山寺までは約8キロ。車で20分ほどの道のりです。
焼山寺へは大型の観光バスは入れないと聞いていたのですが、ガードレールのない、車1.5台分くらいの山道。また、結構な傾斜で「歩き遍路」はこの道のりを行くのかと思うと、かなり気合いが必要だなという印象でした。
後から調べてみると、四国の遍路道にはお遍路さんが転ぶほどと言われる、7か所の「遍路ころがし」という難所があるそうです。焼山寺は1番札所から歩いてきて、最初に訪れる遍路ころがしだそう。

11番藤井寺から12番焼山寺は12.9kmの山道、「健脚5時間・平均6時間・弱足8時間」というフレーズが有名で、とにかく登りがきついのだとか。やっぱり。
徳島や四国で暮らしていると度々見かけるお遍路さん。いつか歩き遍路に挑戦してみたいなと思っています。

無事に駐車場について車を降りると、すでにたくさんの人が集まってきていました。
駐車場から少し歩いて境内へ。

参道に並べられた「献灯籠」がとても良い雰囲気でした。

境内にはかき氷やたこ焼きの出店に、おでん、たしかカレーの販売も。久しくお祭りに足を運んでいなかったのですが、お祭り独特の屋台の匂いや人の集う風景にとても心惹かれました。
おこもり法要のメインは神山町の阿波踊りと打ち上げ花火。

阿波踊りは神山町で唯一の阿波踊り連「桜花連」が出演。神山町を中心に活動する連です。境内に設けられた演舞場にどんどん人が集まってきて、女踊り、男踊り、子ども踊りはもちろん、親子で踊ったり、鳴り物の人が踊ったり。最後は観客を巻き込んで、みんなで輪になっての阿波踊り。ゆいなちゃんと一緒にちゃっかり参加しました!
実は徳島で生まれ育ちましたが、阿波踊りは未経験。高校の音楽の授業で篠笛は学びました。(大学時代、高知にいた時によさこいは踊ったので、友人からは「阿波踊りも踊らず浮気や~!」と言われた覚えが。)阿波踊りも徳島でいつかやってみたいことの一つです。

阿波踊りが終わったらいよいよ花火。「焼山寺の花火は上から降ってくる」と聞いていましたが、驚くべき近さ。
これ以上近くで見れるところは他にはないのでは…と思うくらい。見ごたえ抜群でした。
花火があがる度に聞こえる歓声と拍手、首をほぼ真上に向けて「首痛い~」と言いながら、みんなで見た花火は、今年の夏の思い出の一つになりました。
花火が終わったらWEEKに帰り、キッチンを片付けて一日を終えました。

WEEKで働いていて面白いなと思うのは、客室の清掃やご飯の仕込みだけではない、イレギュラーな出来事が度々起こること。
宿としての決まった動きを繰り返すのではなくて、神山の流れや季節の流れにのって、動いている感じがします。(この前はひたすらすだちを絞りました。)
それから、ゲストさんとスタッフとの距離が近くて、神山の人も良く訪れてくれて、ゲストの方をお迎えするときに自然体でいられるなぁとも。
WEEKや神山の雰囲気を存分に感じられた1日でした。

焼山寺のおこもり法要は毎年8月30日に行われています。この日を目掛けてのWEEKでの滞在もいいなと思います。
タイミングが合えば、私もまた来年、訪れたいです。

宿泊予約