WEEK神山|新しい「いつも」に出逢う

6/1(土)『紅花の守人』∼いのちを染める∼上映会イベント@WEEK神山

2024/05/04

みなさんこんにちは。

宿では6月1日に、紅花の栽培から染めにいたる4年を追ったドキュメンタリー映画『紅花の守人』~いのちを染める∼の上映会を開催します。当日は映画を撮られた佐藤監督と映画にも登場される紅花農家の長瀬さんも来てくださいます。

なぜ紅花の映画を上映することになったのか。それは僕(神先)が神山で紅花を育てているからです。なぜそうなったのかというと、、、
僕は、神山に来る前に1年ほど母親の里である山形に住んでいました。そのとき県の仕事をしていて、郷土野菜や郷土料理、紅花についても少し学ぶ時期がありました。ただ、その時はそれくらいの印象です。

徳島に来てから藍染の文化に触れ、神山で染めもの屋をしているタッキーさんと出会い、紅花と藍を重ねた色をふた藍色と呼ぶことを知りました。ふた藍とは、藍と呉藍(紅花)の二つの”藍”を重ねた色のこと。 ”ふた藍”という言葉を知ったとき、自分のルーツである徳島と山形がつながるプロジェクトができそうだと思い、2015年から神山町でタッキーさんと一緒に藍と紅花を栽培し、大学で染色の勉強をしていた奥さんと一緒に紅花染WSも開催するようになりました。

紅花を育てるにあたり、親戚に相談した時に紹介していただいたのが今回映画に登場される長瀬さんです。長瀬さんに種を頂き、毎年育てて種をつないでいます。たまに山形に行く際にタイミングが合えばお会いしたり、家族ぐるみでお付き合いもさせていただいておりました。

そんな長瀬さんから紅花の映画ができましたとの連絡があり、それ以来いつか上映会をしたいなと思っていたところ、昨年、映画を撮った佐藤監督のお知り合いの方と出会う機会があり、その方に監督を紹介いただき、はれて上映会を開催することができるようになりました。(パチパチパチ)

上映会をしたい、長瀬さんを呼びたい、それにちなんで何かイベントをやろうということで、今回の上映会を含め『染もんWEEK』と題して、染めに触れる時間を作りたいと思います。
(染もんWEEKについてはこちらより→【STUDY WEEK】5/29 染昌ナイトのお知らせと染もんWEEKについて )
上映会はいろんな方に来ていただきたいので午前、午後、晩と3回上映します。間でランチや佐藤監督と長瀬さんのお話、ラストは交流会とタイムスケジュールがぎっしりになってしまいましたが、濃い時間になればいいなと思っています。
紅花に興味のある方はもちろん、天然染料や伝統産業など、ピンと来た方に来ていただけると嬉しいです。ぜひ皆様のお越しをお待ちしております!!

『紅花の守人』上映会イベントについて
*日時 6月1日
〇タイムスケジュール
10:30~12:00 午前の上映会
12:00~13:30 ランチ 1,100円 (定員20人ほど)
山形の郷土料理をイメージしたランチをご用意します。
13:30~15:00 午後の上映会
15:00~16:00 佐藤広一監督と紅花農家の長瀬さん(映画出演者)のお話を聞く会(定員20人ほど)
17:00~18:30 晩の上映会
19:00~21:00ごろ 夕食交流会 2,200円
佐藤監督と長瀬さんと一緒にみんなでご飯を食べながら交流します(定員20人ほど)
*場所 WEEK神山 母屋
*料金 上映会は1回1,000円/人です
*定員 上映会は各回30人ほど( 先着順)
お申し込み、お問い合わせはこちらのフォームからお願いします。
https://forms.gle/EE9PAmunkCQUrVey7

作品詳細: 室町時代に中近東からシルクロードを経て伝わってきた紅花。皇室で珍重されたその色は、第二次世界大戦中に国によって栽培を禁止され、戦後は安価な化学染料の台頭によって、継承の危機に瀕していた。しかし誰に頼まれるでもなく、山形の小さな農村の片隅で密かに守り継がれていたことによって、今では世界的な農業遺産として注目され始めている。手間暇を惜しまず栽培して生まれた紅の染料からは、極くわずかな紅色しかとれない。利便性から遠く離れた紅花文化を、慈しみながら守り継ぐ人々の姿を4年の歳月をかけて記録した映画『紅花の守人』が、ついに完成した。
ナレーションは映画『おもひでぽろぽろ』でタエ子役の声を担当した、歌手で女優の今井美樹が参加している。監督は『世界一と言われた映画館』など、山形を舞台に数々の映画作品を発表している佐藤広一。
化学染料では生み出すことのできない繊細な色あいを表現するため、昼夜を問わず染めに没頭する守人たちが色彩巡礼の旅へ誘う。
製作年:2022年 上映時間:85分

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