WEEK神山|新しい「いつも」に出逢う

脇町・うだつでの日常

2023/10/26

こんにちは、亜央唯です。

WEEKに通い始めて3か月が経ちました。
WEEKで過ごす週2日以外の日はどう過ごしているの?と尋ねられることもちょくちょく。

今日は、個人的な活動で、約1年前から開催している「うだつのあがる古本市」について、どうして始めたのかと、先日の第3回開催の様子をお届けしようと思います。

去年の今頃は新卒で入った会社を辞めたものの、「徳島で何かしたい」という漠然とした気持ちだけがあり…これからどうしようかなと悩んでいた時期でした。
そこで、うだつの町並みで面白いことをしているうだつ上がる店主の高橋さんに会いに行こう!と訪ねたところ、今のメンバーとなる2人に出会いました。(今は徳島出身のメンバー6人で古本市を運営しています。美波ちゃんも古本市のメンバーです。)

初めましてで色んな話をする中で、「本が好き」という共通項が出てきて、本の話をしていた時に「徳島で古本市があったらいいのにな」と呟くと、この一言に「古本市できるよ!」と。「うちでやったらええやん♪」と高橋さん。

そうと決まれば10月1日に他に古本市を一緒に楽しんでやってくれそうな人たちを集めてキックオフミーティングをするぞー!となり、あれよあれよと第1回の開催が決まりました。

たまたま出会って、しかも初対面で。この時の巡り合わせは不思議な感じです。

古本市で一番大事にしていることは、自分たちの徳島での暮らしがわくわくするものであること。
そのワクワクはその時限りのものでなくて、その次の日からの毎日で、前より今が楽しい!と思えるものにしたいと思っています。そして、それが自分たちだけでなく、関わってくれる人、古本市に来てくれる人の毎日もそうなればいいなと思います。(具体的には、古本市で買った本での気づきや古本市で出会った人とのつながり、そこから生まれる新しいものごとの起こりがあると楽しいなと思います。)

また、私が今の古本市メンバーに出会った時に自分の好きなものごとや気になること、悩みを安心して話せたように、古本市がそういう場になればいいなとも思います。

さて、そんなこんなで始まった古本市も、先日、10月15日に第3回の開催を迎えました。
第1回、第2回はうだつ上がるを会場にして、本の出店者を募集しての開催だったのですが、第3回はうだつ上がる第1会場、「脇町劇場 オデオン座」という、美馬市民には馴染み深い、昔の芝居小屋を第2会場として開催しました。
うだつ上がるは「ワンデイブックストア」会場とし、この日限りで本屋さんを開いてくれる皆さんが集まってくれました。
オデオン座は「脇町“本”劇場」とし、県内外からプロの本屋さんや出版社の方が出店してくださいました。

古本市の醍醐味の一つは店主さんとお話しながら、ここでしか出会えない一冊と出会えること。また、出店者さんは古本、新刊だけでなく、ZINE(自主制作本)や紙雑貨など、思い思いの一冊や一品も持ってきていて、思い入れのあるものが読者の手に渡る光景、そのやり取りはいつも見ていてすごく良いなと思います。

さらに、これまでは本の出店だけだったところ、今回はゲストをお招きしてのトークイベントも企画しました。

第3回は規模が大きくなった分、とても大変で心折れかけた瞬間が多々…。当日までの不安や緊張もずっとありました。
でも、開催を終えてみると、とにかく楽しかったの一言。第3回が終わったら少し休むんや~と思っていましたが、そんな気持ちはどこへやら。来場者の皆さんや出店者さん、ゲストの皆さんからいただいた「楽しかった」「来てよかった」の声や笑顔が嬉しく、心がじんわりと温かくなるのを感じたと同時に、続けていかないと意味がないなと思いました。

3回目を開催してみて、自分が生まれた場所で自分の暮らしを作ることが、すごく自然なことに思えるようになりました。やっぱり、東京や大阪といった都市部での暮らしを想像して憧れることもありますが(実際、徳島出る!と口にすることも多いですが…)、それでもどうして私が徳島にいることにこだわるのか、ちょっと見えた気がします。

この1年で「何かやりたい」を形にできたことが、自分の中でとても大きなことでした。
1年でできることがぐっと広がった、とても密度の濃い1年。
つい昨日、神先さんと、生きるなら密度の濃い時間を生きた方がいいという話をしていました。

古本市はこれからも続けていきたいなと思うと同時に、色んなものを見て触れて、経験して、生業や自分の芯を明確にしていきたいなと思います。
ということで、次回開催!となった際にはみなさまぜひ遊びに来てくださいね!

ちなみに、11月18日(土)には神山で一箱古本市が開催されるそう!楽しみです!

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