WEEK神山|新しい「いつも」に出逢う

【新しい取り組み】宿のオープンデータ1月分

2023/02/22

みなさま、こんにちは!
今回は新しい取り組みとして、宿のデータをオープンするということをやっていこうと思います。

宿をやっていて常に思うことは、ここは町の入り口であり、またこれから新しいことが起こる1つの起点としての存在も大きいなという事です。これから起こることがなんとなく予想できるとまでは言えませんが、その片鱗を感じることはできます。
特に神山という土地は、地方創生という文脈で全国から注目されているということもあり、面白い人たちがどんどん集まってきています。
1企業のデータでそのような流れを感じてもらうことは難しいですが、WEEK神山はかなり特異性のある宿なので、おもしろい分析ができるのではと考えています。

データを公開することのメリットとしては、まず、どんな宿なのかということデータによって知ってもらうこと、新しいアクセスが伸び、宿を広く知ってもらうということ、データ活用で、新たな観光分野の発掘ができるのではないかと思っています。イメージしているのは『地域における観光のサイジング的なこと』です。
ちょうど2023年も始まったタイミングですので、実験的にスタートさせます。どんどんと改良していく予定。

というわけで今回は以下の6つのデータです。
①泊数(1泊/2泊/3泊以上/5泊以上)
②滞在目的(仕事/視察・フィールドワーク/観光・レジャー/イベント)
③年代(大人/中高生/小学生/未就学児)
④地方(北海道・東北地方/関東地方/中部地方/関西地方/四国地方/九州・沖縄地方/海外)
⑤移動手段(自家用車/レンタカー/公共交通機関/その他・不明)
⑥リピート率(これまでに3回以上利用してくれている方をカウント)

③滞在目的の分類は、以下のように5つ設定しました。それぞれの分類にどんな方が含まれるのか、定義づけを紹介します。
「仕事」 神山(や近隣)の企業や組織との仕事で出張、取材、など。
「視察・フィールドワーク」 個人、団体での視察。ゼミなどのフィールドワークなど。
「観光・レジャー」 個人旅行、知人訪問、お遍路など。
「イベント」 神山や宿でのイベントや取組みに参加して宿泊する方、ワーケーション利用。

【2023年1月データ】
①泊数

1泊と2泊以上で半々に分かれています。WEEKは長期滞在の宿の印象が強いですが、体感としてはだいたい1泊利用が半分くらいです。また、前後で上勝や四国内の別の地域で宿泊している方も多くいる印象があります。前泊地・後泊地を視覚化するとより面白いデータになりそうです。

②滞在目的

「仕事」、「観光・レジャー」、「イベント」がバランスよく分かれました。「仕事」の内訳は、神山まるごと高専関係での出張利用が多いです、これは昨年から継続的な傾向。「イベント」の内訳は、ワーケーションツアー、石積みワークショップの参加者の宿泊です。「観光・レジャー」は、徳島旅行の宿泊先としてWEEK神山を選んでくれたお客さんです、お遍路さんも少し。「視察」は、少人数のグループが中心で、皆さん神山のまちづくりに関心のある方々でした。

③年代

ワーケーションツアーがあったともあり、小学生と未就学のお子さんの割合が高めです。年代については、予約時の情報から数値化しており、「大人」とざっくりとした仕訳なので20代/30代/…というふうに今後分けていけるといいと思っています。体感的にはだいたい20~40代の方が中心で、割合も同じくらいです。

④地方

関東が36%と最も多く、さらにそのうちの8割が東京です。

2番目に多いのが、四国で24%です。徳島県内からのお客さんは多い体感でしたが、意外にも四県満遍なくいることが分かりました。

3番目は関西圏です。

⑤移動手段

自家用車35%、レンタカー33%と、車を移動手段として利用している割合が半数以上。その他の中には、歩き遍路の方も含まれています。意外にバスで来られる方が多いです。

⑥リピート率
宿をこれまで合計3回以上利用してくれた方をリピーターとして数えたところ、1月は予約者の51%でした。これは、長年継続して神山と関りのある方、出張で毎月利用してくださる方、毎年石積ワークショップに参加してくれている方などでした。とても励みになる数字です。体感的にも日々の宿泊では誰かしら知り合いか共通の知人がいる人が来てくれている感じがあります。

【まとめ】
基本的に冬は閑散期で、データとしては結構ばらつきが出やすいですが、とりあえず1年を通してみてもう少し掘り下げていきます。1,2年前のデータも機会を見つけて出していこうと思います。四半期や1年単位でフィードバックをとりながら、現在の町の状況なども宿目線で発信していく予定です。

発想段階では、もう少しデータからなにか見えるかなと思ってましたが、意外に普通のデータで、改善の余地はたくさんあるなというのが本音です。神山や宿に興味をもってくださる方とデータなどを使い何か研究ができるといいなとも思っています。別の気になるデータやアドバイスなどあればぜひメッセージください。

個人的に、これからの観光を考えるうえで(観光という概念は変わると思いますが)、当たり前ですがデータの価値は大きいです。データと体感を合わせる訓練を何年もしてますが、1人でやることの限界も感じていて、オープンデータでなにができるのか探っていきたいです。

23.2.22 神先

宿泊予約