【石積みWEEK】石積みWEEK2024を終えて
2024/02/10
みなさん、こんにちは。
今回は2月5日から8日まで開催した石積みWEEKについて綴ります。
石積みWEEKについてはぜひ過去の記事をご覧ください。
〇石積みWEEK2023
〇石積みWEEK2021【後編】
〇石積みWEEK2021【前編】
今まで大きく崩れた石積みの修復をしてきましたが、今回がそのラストとなります。そしてラストにして最難関という、難易度の高い修復現場だったため、細心の注意を払い作業が繰り広げられました。
初日の午前中は雨模様だったことから金子君の石積みレクチャーからスタート。
WEEKの生き物係,井上くんによる石積みのある生態系の話もありました。
昼食をはさみ、雨が上がったところで作業がスタート。
まずは石と土を崩していきます。
大きな石がゴロゴロと崩れているので、注意しながら作業が進みます。
一通り剥がし終えたら石を積んでいきます。今回は床掘りの必要がなかったので積み始めるまでは早かったように思います。
ただし、大きな石ばかりだったので、滑車を使い1つ1つ丁寧に持ち上げていくため積む時間はかかります。
2日目以降は天気が良く作業しやすい気候でした。
また、今回の参加者は土木作業の経験者が多かったため、とても頼もしかったです。
いつもの神山メンバーも大活躍です。
〇けいたくん
〇さとうくん
〇いっくん
〇久保先生
ラストに整地して完成です!
before
after
今回は、現場が上級者向けだったため、初心者コースとして下の段の崩れていたところも修復しました。
雑木や竹で覆われていた部分だったので、切り開いていくと意外に広範囲だったことと、足場が狭かったのでこちらもなかなかの作業になりました。
現場の全体像。上と下で現場が連なっています。
金子君も上と下の現場を行き来しながらいつものように丁寧に教えてくれています。
天板を載せていって完成です。
before
after
そしてラストの集合写真!!皆さんお疲れさまでした。
これで宿泊棟の眼下に望む石積みの景観が完全に戻ってきました。今から4年前に描いていた光景が目の前に現れたときはとても感慨深い気持ちになりました。石積みの修復にあたり、石積み学校の金子君をいっくんに紹介してもらい、石積み学校で直せますよと聞いたときは半信半疑でしたが、実際に石積みWEEKがはじまり、修復が進むにつれてこの取り組みのほんとうの価値を知っていくという貴重な体験が始まりました。
景観を戻すことでより宿の価値をあげる、草刈りなどの作業がやりやすくなる、空いたスペースで何かできそうということくらいしか想像してなかったですが、結果は想像以上で、石積みという技術,文化に僕自身がとても感化されました。
昔の技術であるにもかかわらずそこから学べることは、まさに現代社会の歪み、そして課題に対して1つの手段(思考法)を指南してもらっているような体験です。※この話をしだすと止まらないのでここでやめますが、、、
そして、その石積みフィルターを通して参加してくださったみなさまと出会えたことは、個人的にも宿にとっても大きな財産となりました。
というわけで、大まかな補修が終わった感はありますが、この素敵な取り組みは何とかして継続していきたいと強く思っているので、何かと理由をつけて石積みWEEKは続けていきたいと思います。
今回も石積み学校の金子君をはじめ、神山チーム、参加者のみなさん、本当にありがとうございました。この素敵な縁を大切にしながら、またみなさんと石積みできる日を楽しみにしています!
2/10 神先
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